2001年度 5年2組 総合的な学習の時間

みんなの夢をかなえよう

目  次

T、はじめに
U、活動のねらい
V、子どもたちに育てたい力
W、年間指導計画
       @年度当初の指導計画
       A現在の年間指導計画
X、実 践 
   1.     活動名「観音崎公園の新しい園地に名前を付けよう」
   2.     活動目標
   3.     評価基準
   4.     活動計画(50時間)
   5.     実際の活動 
   6.     実践を通してどのような力が育ったか
Y.この他の活動について
    1.  「ポーターさんと世界に飛び出そう」
    2.  お米づくり「バケツ稲を育てよう」
Z,今後の課題


T、はじめに
  横須賀市立鴨居小学校は、全校児童480名、15学級のいわゆる中規模の学校である。校舎からは東京湾も望むことができ、日本で最初に建築された洋式灯台『観音崎灯台』のある県立観音崎公園をかかえる恵まれた自然環境の中にある。一年を通して、昆虫・水辺の生き物・磯の生き物・樹木や木の実・草花にふれることのできる格好の学習の場が存在し、子どもの遊びにはかかせない自然物がたくさんあり、その中で子どもたちは明るく元気に毎日の生活を送っている。
 社会、理科、生活科などで、校外学習を通して地域に生息している生き物とふれあったり育てたりする活動をするとともに、地域の人々や施設で働いている人々とかかわり、地域を生かした学習活動を進めてきている。
 授業の活動を見ていると、子どもたちは、素直な心を持ち、何でも挑戦してみたいという意欲が見られる。

鴨居小学校の学校教育目標
「一人ひとりの心とからだを大切にし、
自ら学び心豊かにたくましく生きる子供を育てる」

具体的には
「か」・・・考えて学習する子
「も」・・・ものごとを進んでする子
「い」・・・いのちを大切にする子


U、活動のねらい

研究主題

「みんなの夢をかなえよう」

〜一人ひとりが自分のよさと可能性を発揮できる活動をめざして〜

子どもたち一人ひとりには、その子らしいよさや可能性がある。また、自ら学び、自ら育てるエネルギーを持っている。子どもの誰もが、よりよく生きたい、育ちたいという願いをもって活動している。生活科の学習や総合的な学習の時間の学習では、教師は、このような子ども観に立ち、子どもをみとり、支援していくことが重要と考える。
広辞苑で「夢」とひくと、その中に「将来実現したい願い。理想。」とあるが、子ども一人ひとりが自分のよさと可能性を発揮できるようにした時、子どもの「夢」が実現でき、学ぶ喜びも実感できる。

 子どもは、体験を通して、こんなふうになりたい、こんなことをしたい等の願望を心の中に生じさせる。そして対象をじっくり観察したり、かかわりを深めたりして自分と対象を一体化させようともする。
 「もの」や「こと」との出会いでもった情意が思いや願いの実現への意欲や意思となり、子どもを能動的にさせていくことにもつながっていく。
 思いや願いの実現は、「子どもなりの夢」を実現していく過程といえる。思いや願いを深め、広げることは、自分の思いや願いを明確にさせていく。それは、自分なりの確かな「めあて」をもつ過程といえる。
 子どもが自分の「めあて」に向けて取り組む惜しみない工夫や努力は、自ずと子どもの生活に充実感を持たせ、豊かにさせていく。また、その過程で体得していく知識や技能は生活の中で、生きて働く知恵を支える力になると思われる。
 子どもが「夢」を実現しようとする過程では、子どもなりに失敗や挫折を経験したり、思いもかけない困難に遭遇したりすることもある。しかし、それを楽しんで克服し、子どもが「夢」の実現に向けて果敢に挑戦する姿勢が見いだされた時、問題解決するたくましさや自分への自信へと結びつくことになると思う。それは、「できそうだ」と考える自分、「わかりそうだ」と判断する自分などに気づき、自己実現をはかるもとになると考えられる。
 「小学校学習指導要領」を見ると

第1章 総則 第3 総合的な学習の時間の取扱い
   総合的な学習の時間においては,各学校は,地域や学校,児童の実態等に応じて,
   横断的・総合的な学習や児童の興味・関心等に基づく学習など創意工夫を生かし、
   教育活動を行うものとする。

  2 総合的な学習の時間においては,次のようなねらいをもって指導を行うものとする。
   (1) 自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決す
     る資質や能力を育てること。

   (2) 学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に
     取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにすること。

  3 各学校においては,2に示すねらいを踏まえ,例えば国際理解,情報,環境,福祉・
   健康などの横断的・総合的な課題,児童の興味・関心に基づく課題,地域や学校の特
   色に応じた課題などについて,学校の実態に応じた学習活動を行うものとする。

   各学校における総合的な学習の時間の名称については,各学校において適切に定
   めるものとする。

   総合的な学習の時間の学習活動を行うに当たっては,次の事項に配慮するものとす   る。
   (1) 自然体験やボランティア活動などの社会体験,観察・実験,見学や調査,発表や
     討論,ものづくりや生産活動など体験的な学習,問題解決的な学習を積極的に取
     り入れること。

   (2) グループ学習や異年齢集団による学習などの多様な学習形態,地域の人々の協
     力も得つつ全教師が一体となって指導に当たるなどの指導体制,地域の教材や学
     習環境の積極的な活用などについて工夫すること。

   (3) 国際理解に関する学習の一環としての外国語会話等を行うときは,学校の実態等
     に応じ,児童が外国語に触れたり,外国の生活や文化などに慣れ親しんだりする
     など小学校段階にふさわしい体験的な学習が行われるようにすること。

とある。まさに「総合的な学習の時間」こそ、「子どもたちの夢」の実現をめざすことにより実現できるものと考える。

V、子どもたちに育てたい力
 「みんなの夢をかなえよう」の総合的な学習の時間を通して、「生きてはたらく力」を育てたい。
 下記の図のように、子ども一人ひとりが身近な地域から問題を見つけ、問題を解決する活動を通して、学び方を学んでいくことが、自己学習能力を身につけ、自己実現を図っていくことにつながるのではないかと考える。

生きて働く力
課題を見つける力 やりたいことを見つける
課題を発見する
学ぶ力 予想する
方法を考える
課題を解決する
説明やまとめをする
表現の方法を決定する
生活に生かす力 新たな課題を発見する
自分たちの生活に生かす
地域のよさが分かる

W、年間指導計画について
 生活科の学習や総合的な学習の時間においては、子どもの思いや願いを生かし、「夢」を実現するためには、子ども自身が満足感・成就感を持つことのできるようにする学習展開が必要である。

 子どもの既習経験や知識がどれくらい定着しているか捉え、当該学年の教科内容を把握し、子どもの意欲を大切にして、関心の広がりにあわせて学習を展開していくべきであると考える。教師が学習の方向にある教科等の内容を適切に配置し、授業を設計していくことは、教師の大切な支援となる。
 本校では、五年生として、移行措置として削減される時間を活用して、「地域」を生かした活動と、社会科「農業のさかんな地域をたずねて」の発展学習として「お米づくり」の活動を「総合的な学習の時間」で取り組むよう、下記のように活動を計画した。
@      年度当初の指導計画


指導計画は、子どもの興味・関心を含めて学習の実態に即して変更すべきところ、方向転換すべきところは、修正していく必要があると考える。

現在は、次のように変更していた。
A     現在の年間指導計画


X、実 践 
1.           活動名「観音崎公園の新しい園地に名前を付けよう」
2. 活動目標

   身近な地域、人、自然に関心を持ち、さまざまな視点から自分なりに課題を設定し、進んで調べたり、
  考えたりしていく中で、地域に愛着を持つ。

   
公園に名前をつける活動を通して、情報収集能力、コミュニケーション能力、表現能力を高める。
   
それぞれの課題を追求する中で、友達と協力して活動することを通して望まして人間関係をつくる。

3.           評価基準

みつける力

   身近な地域・人・自然に関心をもとうとする。
   自分なりに工夫して地域を調べる課題を考える 。
   自分の課題と友達の立てた課題を比較してよりよい課題に作りかえることができる。
   新しい公園の名前をつけようとする。

学ぶ力

   安全に気をつけて友達と協力しながら身近な地域を調べようとする 。
   課題に応じて地域を調べたことを紙芝居・ポスター・グラフ・表などにまとめる。
   新しい公園に名前をつける活動を通して、課題を解決する方法を理解する。

生活に生かす力

   ワープロソフトを活用し、コンピューターの使い方になれる。
  デジタルカメラの使い方を知り、活用することができる。
   地域のよさを知り、地域の環境を守っていこうとする。

4.           活動計画(50時間)

児童の活動

教師のかかわり

1、課題作り
(1) 新しい公園に出かけ、さまざまなことに気づく。
(2) 新しい公園の名前をつける上で必要となる課題について考え、計画を立てる。
(3) 新しい公園について話し合い、その中から自分の興味・関心のあることについて課題をつかむ。

2、課題追求
(1)グループごとに課題を追求する。
(2)調べたことをまとめて、発表しあい、お互いに理解し合う。
(3)みんなで名前を考え、いくつかの候補をあげる。
(4)学校中、近隣の幼稚園、保育園、公園に来ている人などにアンケートをとって確かめる。
(5)名前を選考する。
3、ふりかえる
(1)県土木事務所の人に伝える。
(2)みんなで公園を考える。
  ・ 看板、新しい公園でたりないものなどを考える。


・ 五感を生かすとともに一人一人の気づきを大切にする。

自分の課題が持てたか、一人一人と対話し、決めかねている子どもには相談にのる。



   収集しにくい資料を用意したり、保護者や地域の人材を積極的に活用したりする。
子どもたちの思いや願いが聞く人に伝わるように発表の工夫ができるようにする。
 公園の名称にふさわしいものを考えさせる。
   趣旨を理解してもらえるように工夫して説明できるようにする。
   いくつか案を出せるようにする。
 県土木事務所に出向くか、学校に来ていただき直接説明をできるようにする。
・ ふりかえる活動を通して、これからの公園の使い方なども考えさせたい。


5,実際の活動

2001度、鴨居小学校では「地域」を素材として総合的な学習の時間を進めていくこととなった。

五年二組としては、「日本一の町 鴨居・観音崎」というタイトルで、ホームページを作成し、自分たちの住む鴨居の町を日本全国に発信していくことを考えた。

この活動を通して、自分たちでも地域のよさを実感し、身近な地域、人、自然に関心を持ち、さまざまな視点から自分なりに課題を設定し、進んで調べたり、考えたりしていく中で、地域の環境を守っていく態度や地域の構成員としての自覚を高め、自身の将来を前向きに展望する態度を育てたいと考えた。

また、高度情報化社会の進展にともない、いまやコンピューターも子どもたちにとって身近な道具の一つとなろうとしている。子どもたちもコンピューターやコンピューターを介しての通信(インターネット・ホームページなど)に強い関心を寄せている。

そこで、ホームページを開設して自分たちの主張を発信することを契機に、さらに同じ問題や関心を持つ人と交流することを通して、コンピューター通信になれ親しむとともに情報や情報機器の主体的で効果的な選択と活用ができる資質を育てたいと考えた。

   教室で「鴨居・観音崎のすばらしいところ」を確認。

子どもたちから出た「鴨居・観音崎のすばらしいところ」
日本で最初の洋式灯台の観音埼灯台  日本で最初にゴジラが上陸した地点

日本で最初に真鯛の養殖に
成功した観音崎自然博物館 

仮面里神楽「トッピキピー踊り」 鴨居の鯛・蛸 会津藩士の墓               
 クサフグの産卵地(観音崎大橋の下)  戦没船員の碑 東京湾海上交通センター

この活動を通して、子どもたちに自分たちの住む地域の自然・文化・産業などのすばらしさを知り、地域についての理解を深める足がかりとしたいと考えた。地域は、子どもたちにとって生活の場であり、直接目に見え、身体に触れ、耳で聞くことのできる世界である 。自らから五感を通して経験することのできる世界と言い換えてよい。こうした場を活用することは、知性と感性を結びつけることができる。
デジタルカメラをもってグループごとに町へ
テキスト ボックス: 見学グループと主な見学場所
Aグループ・・・・・・会津藩士の墓・能満寺
Bグループ・・・・・・たたら浜
Cグループ・・・・・・鴨居港・観音崎大橋・たたら浜・展望園地
Dグループ・・・・・・東京湾海上交通センター・戦没者慰霊碑
Eグループ・・・・・・観音崎灯台・観音崎自然博物館
Fグループ・・・・・・観音崎灯台・東京湾海上交通センター
デジタルカメラは、子どもたちにも簡単に操作でき、撮影したその場で画像を確認することもでき、コンピューターを利用した画像処理も簡単にできる。  またデジタルカメラを活用することにより、地域に対して焦点を定めてみる目を養うことかできると考える。

子どもたちの写した写真

迷子事件発生

しばらくして、二年生が「公園を探検しよう」の活動で、県立観音崎公園内で迷子になってしまった。そのことにより観音崎公園内に新しい園地を作っていることが判明。さっそく現地を訪れると、すばらしい園地であるにもかかわらず、名前がついていないこともわかった。
 子供たちに尋ねると「その公園、知ってる。」「船の公園」「海賊公園」などと。
「何とか子供たちの手で名称は付けられないものか」と考え、校長先生に相談したところ、「聞いてみよう」とすぐ公園の設置者である神奈川県土木事務所に確認。
当初「県庁と相談してみます」という返事だったので、やはりダメなのかと思っていたところ、県土木事務所から連絡があり、「県庁とも相談をしたのですが、鴨居小の皆さんの意見をもとにして、名称を考えさせていただきます。最終的にその名称となるかどうかは言えませんが、子供たちの意見ということで、まず採用されることと思います。名称が決まれば公園の地図や掲示板などにもそれが使われますので、あまり長い名称にしないようにお願いします。」と、快い返事を頂く。
 その日のうちに子どもたちにその話を伝えると
「僕たちがつけられるの。」
「私たちの付けた名前が一生残るんだ。」
「名前が付けられるなんて楽しみだなあ。」
「ハゲ公園にしようか。」
「竹公園にしようか。」

「船公園。」
と、目の色が変わり、5時間目なのに
「先生、今、行こう。」
「行ってみないとわからないよ。」と。(この時は行きませんでした。)
ここから「みんなの夢をかなえよう〜観音崎公園内の新しい園地に名前をつけよう」がスタートした。


第1次 (1)みんなで観音崎公園内の「新しい園地」にいってみよう(3時間) 

おもいっきり遊ぶ中でさまざまなことに気づく。


「このローラー滑り台、お尻が熱くなる。」

「すごい長いよ。」

「カーブで飛び出してしまいそう。」

「早いぞ。」
「登るのが大変だ。」

「たくさんアスレチックがあるなぁ。」         
「楽しいぞ。」


「下の方に行くと、池がある。」   
「睡蓮もきれいだな。」  
「わき水も出ているぞ。」        

「カエルがたくさんいる。」などに気づく
中には、遊びに来ていた小さい子の面倒をてあげる人も。

(子どもたちの様子を見ていると、ひたすら遊ぶことに夢中になっていて、何をしにきたのか目的を忘れてしまっている子どももいた。そこで、しばらくして、どんな公園になるといいか尋ねた。)
「トイレがあるといいなぁ。」
「下には水飲み場があるけど、上にも水飲み場 がほしいな。」
「トランポリンがあるといいかもしれないな。」
「このロープウェー、3丁目公園みたいな台がほしいな。台があるともう少し滑ると思うな。」

「船を黒くするといいかもしれない。日本で最初に黒船が来たのが、横須賀でしょ。だから黒くしたらいいと思うな。」
 

帰り道、公園の名前のことも話題に。
「どんな名前にしようかな。」
「楽しい名前がいいなぁ。」と。
(課題意識を持たせることにより、意識も鮮明になると考える。)


第1次(2)新しい公園の名前のつくまでのおよその計画を立てる。(1時間)
  簡単に公園の名称をつけるのではなく、正式な名称をつける意義と将来にわたって、その名称が使われることを確認し、自分たちがどのような活動をしたらよいのか考えた。
   @  グループごとに観音崎のことについて調べる。
   A   調べたことをまとめて、お互いに理解し合う。
   B   みんなで名前を考え、いくつかの候補をあげる。
   C   アンケートをとって確かめる。
   D   名前を選考する。
   E   県土木事務所の人に伝える。
   F   みんなで公園を考える。
   G   看板なども考えさせてもらう。
   H   新しい公園でたりないものなどを考える。
   I   公園の名称が決定

およその計画を立てることにより、子どもたちも自分たちが活動に対する意識をつけることができた。ただ漠然と活動しているだけでは、いけないと考える。 夢の実現に向けて、子どもたちが進むべき方向を示していくことが大切な支援であると考える


第1次(3)課題をつかむ(1時間)
   新しい公園について話し合い、その中から自分の興味・関心のあることについて課題をつかむ。  
話し合った結果、グループをつくり

・観音崎の草花        
・観音崎の歴史
・観音崎の動物          
・観音崎灯台
・観音崎自然博物館       
・いろいろな看板
・いろいろな公園の名称

を調べることに。
自分自身の課題を明確にすることが大切と考える。今回の場合、活動していく上で、単にその内容を調べればよいというものではなく、調べたことが「新しい公園に名前をつける」ための材料となることを意識させなくてはならない。それを忘れないような支援が必要である。


第2次 (1)グループごとに課題を追求する (20時間)

6/28 グループ活動

・ 観音崎の草花・・・・「たくさん調べてきたよ。」
             「こんなにたくさん花があるとは思わなかった。」         

・ 観音崎の歴史・・・・「うーん。どこにも出ていない。」
             「どうやって調べたらいいんだろう。」

・ 観音崎の動物・・・・「動物はいないよ。」
             「でも犬とか、猫はいたじゃん。」  

             「トンボとか蝶がいたね。」
             「昆虫にすればよかった。」
             「今度は昆虫を調べてみようか。」
・ 観音崎灯台・・・・・・「たくさん教えてもらったんだ。」
             「本までもらってしまった。」
             「俺のおばあちゃんが勤めているからね。」
             「そう、おばあちゃん。よくしっているんだよね。」
・ 観音崎自然博物館・・「すごいよ。たこにさわってきたんだ。」
             「真珠もあったよ。」
             「いろいろと見てきたんだ。」

             「ミヤコタナゴのビデオも見せてもらったんだ。」
             「ミヤコタナゴって天然記念物なんだって。」

             「カニも見てきた。」
・ いろいろな看板・・・「もうたくさんの看板があって。」
             「いくつか写真をとってきたよ。」
・ いろいろな公園・・・「日本全国公園の旅って感じ。」
             「たくさんの公園を見てきた。」
             「はじめて行った公園もあったよ。」
             「今度は、ちがう方面に行くんだ。」

   自分たちの調べていることが、公園の名前をつけることに大きく役立っていることを確認し、夢の実現に一歩ずつ前進しているという実感を持たせていかなくてはいけないことを実感する。活動中は、子どもたち全員と会うことができないことが多い。教室に戻ってきたときの子どもたちに対しての支援のための「ことばかけ」が大切と考える。
 「ことばかけ」には、二つのタイプに分類でき、
  @     評価のための(内面をみとるための)「ことばかけ」
  A     支援のためのことばかけ
     「称賛」「励まし」「紹介」「問いかけ」「助言」「示唆」などがある。

7/8  グループ活動

花グループ・・・・・学校に残って図書室で図鑑などを使って観音崎の花を調査。
            
「あっ、この花かもしれない。」
            「花には、オスとメスと別々に咲くのがあるんだ。」
観音崎自然博物館グループ・・・・1時間目だけ自然博物館のたたら浜まで出かけ、前回 調べられなかったことを調べる。学校に戻ってきてからは、紙芝居作り。
公園の名前調べグループ・・・・・たくさんの公園を調査。
                    「第二とか第三とかが多かったよ。」
と。
                    その後、わからないことを図書室で調べる。
看板調べグループ・・・観音崎公園内の看板を調査。戻ってくると
            「他の学校の人がキャンプにきていたんだよね。」
            「そうそう、それでぼくたちが近くを通ると、先生だとおもうけど近づいてきて
             『うちの学校の人に会ったら挨拶してね』といわれんだ。」

            「それで、しばらく歩いていたら、その学校の人たちに会ったから挨拶したら無視されたんだ。」
            「頭きちゃったよ。」
            「でもさ、次に来た人に挨拶したら、向こうから『こんにちは』って挨拶してきたんだ。」
            「挨拶されるとうれしいよね。」
            「本当、挨拶されるとうれしいよ。」
            「今度も挨拶をするんだ。」
            と。そして
            「どうやって発表しようか。」
            「新聞にしようよ。」
            「でかい新聞にしようよ。」
            「じゃ、模造紙だ。模造紙の新聞にしよう。」
歴史調べグループ・・・・観音崎公園に。
            「でも、いろいろ調べて来たんだ。知らないおばさんが、いろいろと教えてくれたんだ。」
            「それで公園の中に行ってみたら、いろいろと書いてあったよ。」
            「ペリーのこともいろいろ出ていたよ。」と。
観音崎灯台グループ・・・またまた灯台に。
          「いろいろと教えてもらったよ。」
          「また、たくさんの資料をもらったんだ。」
          「海上保安庁の人が来ていたからインタビューをしたんだよ。」
          「灯台のこと、よくわかってきたよ。」と。
生き物調べグループ・・・・新しい園地に出かけ、池の中にメダカがいるのを発見。

それぞれグループによって違いはありますが、みんなが一つの目標に向かって進んでいる。

7/12 海上保安庁の環境教室に参加[社会科] 

海上保安庁主催の「海の環境教室」は、「守ろう きれいな海を」をテーマに海洋汚染の実態や海上保安間の仕事などを学習。巡視艇にも体験乗船、海から鴨居・観音崎を望む。

   子どもたちにいつも同じ方向からだけ物事を見るのではなく、いろいろな角度から見ることの大切さを実感してもらいたいと考えた。ここでも、観音崎公園の新しい園地に名前をつけることを意識させながら貴重な体験をする。

「観音崎を海から見るとぜんぜん違うね。」と。

7/17 NHK放送体験クラブのテーマの話し合い[社会科]
 6月中旬、インターネットを活用している中で、NHK放送体験クラブを知り、応募したところ、9月25日(火)に参加が決定。NHK横浜放送局において、テレビ番組の制作を通して、放送に携わる人々の仕事の様子や内容を理解できる機会を得る。番組制作にあたり、テーマを考えたり、取材したりする活動を通して、夢の実現のための場とできると考えた。
NHKで作られた解説ビデオを観賞した後、クラスのテーマについて話し合う。
「鴨居の自然」「鴨居の町」「鴨居のいいところ」「観音崎灯台」「自然博物館」「新しい公園」「ゴジラ」「たたら浜」「生き物」「事件」などの意見が・・・。最終的には「観音崎公園の新しい園地ができる」と決定。続いて、いろいろな役割を分担。
 子どもたちに「観音崎公園の新しい園地に名前をつける」ということが意識化されていることがうかがえた。

夏休み中

県土木事務所・NHK横浜放送局と打ち合わせを。

本来なら子どもたちに台本を考えさせたかったのだが、時間的制約から教師がテーマを元に台本を作成。NHKとの打ち合わせ、9月14日までに取材をしなくてはならないことに。9月に入ると台風などの影響で取材ができない状況に。

9/18  NHK放送体験クラブの取材として観音崎公園へ[社会科]
  NHK放送体験の練習。午後、取材に出かける。台風一過の秋晴れの下、
観音崎灯台などを取材。デジカメにおさめる。

子どもたちの意識の中にしっかりと「新しい園地の名前をつける」ことが身についてきているように感じる。
9/25 NHK放送体験クラブに参加[社会科]
最初に全体で実際にカメラなどを使って、プロンプター、クロマキーなどの説明の後
「不思議!放送体験 ビオトープ編」番組作り。続いて「納得なんでもコーナー」。
最後に、役割ごとに打ち合わせをして「観音崎灯台・観音崎の新しい公園について」の番組作りを体験。
この活動で、さらに「新しい公園に名前をつける」ことが定着したように感じられる 。

10/11 新しい公園に名前をつけようの活動計画を再確認

  運動会もあり、練習などで総合的な学習の時間をとることができなかったため、子どもたちの意識の中で活動に対するものが薄れてきていた。
  活動計画を再確認するとともに、自分の課題を明確にして、少しでも夢の実現のために向かっていくことを考えさせた。

10/13 NHK放送体験クラブで作った番組を発表する[社会科]
保護者に向けて、NHK放送体験クラブで制作したビデオの発表会を開催。三年生も参加して、ビデオを鑑賞。 自分たちの活動に対して、保護者から理解していただくことは大切なことと考える。今後の活動を進める上で大いに励みとなる。この時間の他にもお昼の校内放送で全校に向けて放映。

10/19 転校生M君の発言とグループ活動
  9月に転校してきたM君がどのグループで活動するか確認。すると
 「僕は、いろいろな記念物について調べてみたい。僕と一緒に活動してくれる人を呼びかけたい。」
と。この意見に灯台グループの人が賛同。灯台グループは、記念物・灯台グループとして活動することに。
その後、グループごとにデジカメを持ち、「観音崎公園の新しい園地に名前をつけよう」の活動に出発。

観音崎の生き物グループ
  観音崎自然博物館内で観音崎の生き物などを確認。学芸員さん、ボランティアの方からお話を伺う。
看板調べグループ
  観音崎公園内の看板を調査。
観音崎自然博物館グループ
  前回の活動から休み時間などに紙芝居を作成していたが、内容的に新しい公園に名前をつける観点から離れ、単に紙芝居を描いているというだけのものになっていた。そこで紙芝居を作る意味を確認
  自分たちで「新しい公園の名前」を意識できるように方向転換。再度、観音崎自然博物館を見学に。観音崎に住む生き物、天然記念物のミヤコタナゴなどを確認。学校に戻ってきてからは、再び紙芝居作りを。

観音崎の花グループ
  公園内の花を確認して歩く。秋の草花・木の実などを調べる。 天然の栗なども発見。戻ってきてからは図書室で花などの名前調べ。

公園の名前調べグループ
  さらにたくさんの公園を調査。

記念物・観音崎灯台グループ
  新しいメンバーが加わり、観音崎周辺の記念物を調べる。

観音崎の歴史グループ
  公園内の歴史に関するプレートを調べて歩く。


第2次    (2)調べてきたことをもとに、公園の名前を考える。(5時間)

グループごとに調べてきたことをまとめて、それぞれ名前を考える。

グループ

グループで考えた
新しい園地の名前

名前をつけるもととなった理由・由来

自然博物館グループ

走水潮風園地

走水にあり、自然がたくさんあることにちなんで

観音崎の花グループ

花×2園地

見たことのない花がたくさんあることから

観音崎の歴史グループ

ケープカミサキ園地

ペリーが来航したときに観音崎をケープカミサキと名付けた事にちなんで

いろいろな公園グループ

かいぞく園地

公園の中にある船が海賊船のようだから

生き物グループ

自然友情園地

自然がいっぱいありいろいろな生き物と友情を分かちあえるから

いろいろな記念物グループ

海の子ばんり園地

中国の記念物である万里の長城のように長いすべり台があるから

いろいろな看板グループ

みどり輝く自然園地

太陽に照らされて輝く緑色の草木、そして森の中で鳥たちが鳴いていることにちなんで

観音崎灯台グループ

海と自然の青空園地

灯台から見た景色が海と自然と青空だった

 自分たちの調べてきたことを元にしてそれぞれのグループごとによく話し合い、ただ公園の名前をつけることだけに終わらせることになく、それぞれの名前をつける由来なども考えさせた。きちんとした根拠に基づいて、いろいろな名称がつけられていることも考えさせた。


第2次 (3) 自分たちのつけた公園の名前を発表しあう(2時間)

   グループごとに自分たちのつけた公園の名前を発表しあう
それぞれのグループが、自分たちの調べたことをもとに、公園の名前を発表しあった

 聞いている友達や地域の人たちに、自分たちの調べたことや、自分たちのつけた名前について、みんなに理解できるようにわかりやすく説明をできるように工夫させた。ここで、NHK放送体験教室でのアナウンスの仕方や表現の工夫について学習したことがとても生かされた。



第3次 自分たちにできることを考えよう
   当初、新しい公園の名前をクラスや学校として、ひとつの案としようとしたが、子どもたちの考えた名前は、どれも甲乙つけがたかつたので、県   土木事務所にすべての案をそのまま届ける形をとらせてもらった。現在、正式な名称として検討中との連絡を頂いている。

    そこで、新しい公園の名称が決まった段階で、自分たちに何ができるか考え、新しい公園とのかかわりを改めて考えた。
   「ごみ拾いをしないといけないな。」
   「それよりごみを落とさないようにしないと。」
   「トイレがあるといいかもしれない。」
   「トイレもきれいに使いたいね。」
   「看板を作りたいな。」
   「案内板みたいなものを作らせてもらえないかな。」
   「案だけでもいいね。」
   「多くの人がきてくれるといいな。」
  「パンフレットなども作りたいな。」
  「日本一の公園にしたいな。」などと。
  子どもたちの中に、公園に対しての愛着がわいてきている。


6,実践を通してどのような力が育ったか

 この活動は、現在進行形であり 、総括的な評価をくだす段階とはいえないが、これまでに子どもたちは一連の流れの中で、自分自身の「生きる力」を伸ばしてきたといえる。

「みつける力」 @   学習の見通しを持つことにより、進んで活動しようとする意欲が見られるようになった。
A   新しい公園に名前をつけようという思いから、地域とかかわりあいながら進んで調べようとしている。
B   自分なりに興味を持った課題に対して図書室やインターネット等いろいろなところから資料を探して進んで調べ学習する態度が見られた。
「学ぶ力」 @   体験活動を通して、友達と協力し合ったりお互いに認めたりする機会が増え、よりよい人間関係が出てきた。
A  名前をつけることに興味を持つだけでなく、地域の環境を進んで学ぶことができてきている。
B   海上保安庁の協力を得て実施した「海から見る横須賀」などいろいろな体験活動を通して、今まで自分が持っていた固定概念・先入観だけではなく、さまざまな角度からものごとを見るという見方をつかんできている。
C   自分なりに得たことをまとめ、表現することにより理解力、思考力を深めることができるようになってきている。D   失敗を恐れることなく、失敗から学ぶという見方ができてきている。
「生活に生かす力」 @   デジタルカメラの使い方を知り、工夫して写真を撮れるようになってきている。
A   地域のよさを知るようになってきた。

Y.この他の活動について

1.「ポーターさんと世界に飛び出そう」

   横須賀市では、本年度から子どもたちに国際感覚を自然と身につけることをめざしてマーク・ポーターさんを小学校専任の国際教育指導助手としました。 鴨居小学校では、昨年度から試験的に中学校の外国語指導助手を招いて指導を受けていた関係から今年は、ポーターさんに指導をお願いした。

国際教育指導助手・年間指導計画(五年生)

回 数

内 容

1回目

挨拶・自己紹介・先生への質問

2回目

私のことを紹介します。私は〜が好きです。

3回目

曜日を覚えよう。英語の歌に親しもう

4回目

今日の天気は何だろう

5回目

長くて新しい鉛筆を持っています。

1回目の様子
視聴覚室で1組と一緒に実施。最初にマーク・ポーターさんから自己紹介。その後、みんなから質問を受ける形をとる。子どもたちからは「何が好きですか。」 「どんな生き物が好きですか。」 「スポーツは?」 「音楽はどんなものを聞きますか。」 などの質問が…。
 マーク・ポーターさんは、それに対して質問を英語になおして話した後、回答。
 「私は、志村けんが好きです。」 等とジャスチャーを交えて話をするポーターさん。さらにオルガンを弾いてくれ、さらにみんなの心を和ませてくれる。最後に、子どもを指名。好きなものなどを質問、会話を楽しむ。また、昼休みには、みんなと体育館で遊ぶ。

2回目の様子 自己紹介を中心に授業を。
はじめは緊張していたのかなかなか自分から自己紹介をする人がいない。
そこで、名前のカードを使用し、指名。最初の子どもは、すこし緊張気味に
「I am K○○○○○ M○○○○○. I like cat. 」と。 
するとポケットの中から、表に○、裏に×のマークの入った楽しい音の出る道具をだして
「Oh!Yes.I see.」
と。その後も、指名方式で。
しばらくすると自分から自己紹介したいと言う人が出てきて
「I am K○○○○○ M○○○○○. I like dog.」
すると、ポーターさんから質問がでて

「Which do you like big dog or small dog?」
と。すこし時間がありましたが、
「I like 両方。」

と、日本語と英語が混じったもので答える。
この後、ポーターさんは、自分から自己紹介をした人には、いろいろな質問をしてさらに一歩進んで会話ができるように。
 途中でチャイムが鳴ってしまったのですが、みんなから
「もっとやりたいよ。」
「もっともっと。」
と。ポーターさんに確認したところ、
「休み時間で
もOK」ということで、みんなでフルーツバスケットを。
ここでは、ポーターさんに好きな果物の名
前を聞くと
「ウォーターメロン」
「バナナ」
「ストロベ
リー」
「アップル」
「チェリー」
と。そこで、みんなで
輪になって、一緒にフルーツバスケットを楽しむ。
教室から帰る時には、みんながポーターさんの荷物を持ち、校長室まで一緒に送っていく。

3回目の様子
    ポーターさんがくるまでの時間、みんなでCDにあわせて英語の歌
    「Head Soulders Knees and Toes(頭、肩、膝とつま先)」
    「IF You‘re Happy and You know It、Clap your Hand(幸せなら手をたたこう)の練習をする。
    「Head Soulders Knees and Toes(頭、肩、膝とつま先)」では、途中で言葉が代わるところがあるが、すぐ気づき
    「あー。ちがうみたい。口とか鼻とか、言っているよ。」
   と。歌詞を説明するとみんなすぐ理解し、楽しそうに体を動かしていく。さらに代表の人に踊ってもらうと
    「うまいね。みんな、あってるよ。すごいね。」
    「うまい。うまい。よく踊れるね。」
   と。
 ポーターさんがきたところでもう一度、一緒に歌ったり踊ったりすると、ポーターさんは
    「オー。ナイス。うまいです。」
    「すばらしいです。」と。
   続いて「曜日」について学習。
    「日曜日は何といいますか。」

   と質問を投げかけると、みんなが知っている言葉が。

   答えが合っているとポーターさんは、
   「Oh、Yes. Nice。よく知っていますねぇ。すばらしい。」
   大きい声でといい、そしてすばらしい発音で「Sunday.」と。その後、全員で反復。
   このあと土曜日まで同じように・・・。木曜日のところでは、英語版のダジャレも飛び出す。

   最後にみんなでゲームを。(チームの代表の人が黒板に絵を描き、その絵を見て、英語がわかったら挙手。
   指名されて正しい答えであれば得点となる簡単なゲーム)。
   まずゲームの説明を兼ねてポーターさんが黒板に「本」の絵を描くと、みんなから「あっ。本だ。」「Bookだ.」などと。

   みんなで楽しくやっている間に 給食時間に。ポーターさんにも教室で一緒に食べてもらう。
   食事中
「ポーターさんは、嫌いなものはないの。」
   「何が好きですか。」
   という質問をする子どもたち。それに対して、ポーターさんは、その質問を英語に直してから、回答。

4回目の様子
   初めに一組の今村くんが感謝の意味を込めて「千と千尋の神隠し」を演奏。
   続いてお天気「晴れsunny」「曇りcloudy」「雨rainy」について説明、
   さらにお天気を聞くときの質問の仕方を練習。「うーん。分からないよ。」「難しい。」と言う声も。

   その後、お互いに出会ったときの会話を。
   Hello!」「Hello!How are you!」
   Fine thank you. And you?」
   I’m fine too thank you.」
   と。恥ずかしがっている人もいましたが、ポーターさんにも加わっていただき楽しく練習しました。
   最後は、じゃんけんゲームをしました。

2.お米づくり「バケツ稲を育てよう」
   5年生は、JAの協力を得て、バケツ稲の栽培に取り組む。さらに間引いた稲を使って、ミニ田んぼを作り、稲を育てる。さらにNHK教育テレビ「おこめ」のホームページの交流ページ「おこめクラブ」に登録し、全国の小学校と交流。掲示板を使っての情報交換や意見交換、ホームページも公開している。(11/15放送予定の「おこめ」で紹介される予定)              
   子どもたちは、「日本一のお米を作りたい」との夢を持ち、育てた。途中、「おこめクラブ」の中で、一番成長したことがあり、活動に勢いが増した。
   また、農林水産省の事業として、今年から出前講座をすることをしり、さっそく利用、神奈川県内では初めての授業に。     
7/5 出前講座の様子
      関東農政局神奈川統計事務所の方に「いろいろなお米」「お米のでき方」「米作りの今と昔」「稲穂の見方」などたくさんの統計資料とうるち米と餅米、稲穂、千歯扱きなど現物資料を活用して授業を。

 5時間目の終了のチャイムが鳴り終えたあとも質問に答えていただく。

終了後の感想

「今日は、良かったな。いろいろな話が聞けて。」
「でもさ、おこめの新聞を作る前によんでくれると良かったのに。」
「この資料、すごいよな。先生とちがうよな。全部カラーだもん。」


Z,今後の課題
  まだまだ実践の途上であり、県土木事務所はじめさまざまな機関とかかわりを深めながら実践をしていかなくてはならない。子どもたちの「夢」を実現できるということは、教師としての喜びでもある。
 ほとんど同時に3つの活動を進行したが、活動時間の調整の難しさがあった。しかし、お米作りのような栽培活動は、常時活動として組み込んでおくとよいと思った。
 評価について、まだまだ十分とはいえない。ファイルを使ったポートフォリオ評価などを取り入れていきたい。
 子どもの思考や思いを生かした問題解決学習をさらに充実させるためには、子どもたちが失敗や成功を繰り返しながら、追求活動を進めていける時間的なゆとり・空間的なゆとり・心理的なゆとりが必要である。
 時間を確保するためにも学習内容の精選をはかる必要がある。
 総合的な学習を実践することにより、子どもにどのような資質・能力を育てていくのかさらに明確にする必要がある。


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