−みんなに知らせよう 鴨居の町を−
この活動は、子どもたちが身近な地域から自分たちの課題を設定して
活動する中で、情報機器などを用いて情報の収集をしていきます。
さらに地域の人々とのふれあい、自分たちの成果発表などの場を通して、
コミュニケーション能力や表現能力を高めることを目指したものです。
1 活動について
自分の住んでいる鴨居の町の素晴らしさを紹介できるように、児童が
関心をもっている地域に諸感覚を通して十分にふれあえるようにし、地域
に繰り返し調べにいく。さらに地域の人にインタビューをしたり、ポスタ
ーを作ったりし、情報収集能力・コミュニケーション能力・表現能力を高
めるようにする。
また、展開にあたっては、地域について自分なりの見方や考え方をもて
るようにし、さらに自分が住んでいる地域を愛する心を育み、子どもの地
域への関心意欲を高めるようにする。
2 活動目標
・ 身近な地域、人、自然に関心を持ち、さまざまな視点から自分なりに課
題を設定し、進んで調べたり、考えたりしていく中で地域の環境を守っ
ていく心や態度を育てる。
・地域へ繰り返し調べにいく中で、地域の人へのインタビューや、ポスター
作成などを通して、情報収集能力、コミュニケーション能力、表現能力を
高める。
・それぞれの課題を追究する中で、友だちと協力して活動することを通して
望ましい人間関係をつくる。
3 活動計画(40時間)
児童の活動 |
教師のかかわり |
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1 課題作り(17) ○話し合う ○計画を立てる 課題追究が早く終わった者は、次に興味ある 3 発表(2) 4 ふりかえる(2) |
・五感を生かすとともに一人ひとりの気づきを大切にする。 ・課題を立てられない子にはふりかえりの活動を通して、教師と一緒に考える。 ・収集しにくい資料を用意したり、保護者や地域の人材を積極的に活用する。・友だちとの役割分担の明確化をはかり、互いに情報交換しあい進められるようにする。 ・子どもたちの思いや願いが聞く人に伝わるように発表の工夫ができるようにする。 ・子どもたちの苦労、工夫などをふりかえらせ、自己評価できるようにして、今後の活動の糧となるように支援する。 |
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4 想定した活動で留意すること
(1)課題づくりの活動について、十分な時間の確保とデジタルカメラの活用
課題づくりについては、普段の教科の時間から自ら課題を見つけて学習するような態度を
身につけておくことが大切である。
短時間で課題を見つけさせようとするのではなく、教師が待って、子どもの気づきを取り上
げていくことも必要である。
さらに活動を主体に体験していく中に気づきが生まれ、その活動を振り返ることによりさら
に深まっていく。その意味で課題づくりの活動の時間を十分に保障することが重要である。
また、体験から生まれる子どもの思いや願いを学びにつなげる視点から、子どもたちの身
近にある自分たちの住む『鴨居の町』を教材化し、子どもたちが課題を見つけやすいように
グループで1台のデジタルカメラを活用した。
(2)追究する活動について
3年生の活動であり、課題追究の方法やまとめたものの表現方法が十分でないと考え
られる。そこで、図書室の活用の方法・インタビューの方法・メモのとり方・デジタルカメラ
の使い方・コンピューターの使い方・地図・パンフレットの作り方などを学習する時間も含
めてある。
(3)子どもの安全について
子どもたちが校外に出る際は、保護者に協力を依頼したり、TTで教師がついたり、特に
安全面に留意しなくてはならない。
5 実際の活動
グループで一台のデジタルカメラを持って鴨居の町を調べた子どもたち。
活動を展開して行くうちに、活動の意欲がどんどんまし、様々なことを調
べた。当初、ポスターセッションを計画したが、三学期からスタートした
滋賀県米原小学校とのメール交換による交流で、「鴨居の昔しらべ」という
ページを作成し、ホームページとして公開した。
「鴨居の町の昔さがし」のページへ
「滋賀県米原小学校」のホームページへ
6 子どもの感想
はじめて調べに出かけたときは、わらないことがあって、あんまり楽しく
なかった。次に、調べに出かけたときは、わらないことがなくなって、
カードにたくさん書けて、前よりもとっても楽しかった。
それと前より友だちがたくさんふえました。調べに出かけた場所は、
お墓、スーパー、バス通り、観音崎公園、それ以上たくさんの鴨居の町
に行きました。たくさんのおとなの人が、はたらいていました。おこられた
り、ほめられたり、大変な仕事をたくさんやっていました。
とってもすごいなと思いました。